知っておくと安心な葬儀のマナー 「第2回 お香典について」

香典 葬儀豆知識

葬儀の際に包むお香典ですが、ふとしたことが頭をよぎります。「いくら包めばいいのかしら」。「香典袋は御霊前と御仏前があるけど、どちらを使えばよかったかしら…」。
知っておくと安心な葬儀のマナー。2回目の今回はお香典についてご紹介いたします。

初めての方はもちろん、何度か弔問した人も意外と悩むのがお香典です。ここでしっかり理解して、突然の葬儀でも慌てないようにしていただければ幸いです。では香典についてご紹介してまいります。

お香典でいくら包むのかは故人との付き合い方で変わります

「故人のご供養にお使いください」と言う意味が込められているお香典。包む金額は、故人やご遺族とのお付き合いの深さによって変わります。
ご両親の場合は50,000円~100,000円、兄弟は30,000円~50,000円、親戚関係は10,000円、ご友人や会社のご同僚、上司、近隣の方は5,000円くらいが一般的です。とはいえ、地域性はもちろん、家族間の考えもありますので、周囲と相談できる場合は相談してから金額を決めると安心です。ただし、4(死)や9(苦)を連想させる金額は避けてください。
なお、故人とお付き合いがなく場合でも、そのご遺族とお付き合いがあるのであれば、お香典は包むのがマナーです。

香典袋の表書き「御霊前」と「御仏前」は使い方が異なります

お香典の金額とともに悩む香典袋の表書き。香典袋は「白黒結び切りの水引」が付いた袋を使いますが、すでに「御霊前」「御仏前」と表書きが印刷されている袋もあります。どちらを使えばいいのかというと、仏式や神式、宗派によって使い分けるのが正しいマナーです。「御霊前」と「御仏前」の違いや使い方は下記のとおりです。

■御霊前
故人の「霊」に供えるという意味があり、仏教では四十九日までは「霊」の状態にあると考えられています。そのため、四十九日までは「御霊前」を使用します。
ただし、浄土真宗では亡くなられた方はすぐに浄土に往生し、「仏」なるという考えから「御霊前」は使用せず「御仏前」を使用します。
また、曹洞宗などの禅宗では教義のなかに「浄土」がなく、「成仏以前」、つまり「霊」という考え方がないため、「特にこだわらない」とされていますが、「御仏前」とするのが一般的です。
宗派がわからない場合は「御霊前」でも大丈夫ですが、いずれの宗派でも四十九日を過ぎたら使用しないようにしてください。

■御仏前
故人の「仏」に供えるという意味で、仏教では四十九日を過ぎたら故人は成仏して「仏」になると考えられています。そのため、四十九日を過ぎたら「御仏前」を使用します。
ちなみに、四十九日法要での香典袋は「御仏前」を使います。

■御玉串料
神式の場合、一版的には「御玉串料」もしくは、「御榊料」「御神前」と書きます。

■御花料
キリスト教の場合は通常「御花料」「献花料」と書きます。香典袋は水引ではなく、「御花料」と書かれた専用のものか白無地の物を使用してください。

「御霊前」と「御仏前」の違いや使い分けについて、おわかりいただけましたでしょうか。表書きが印刷されていない香典袋を使用する場合はご自身で書きますが、その際、筆記用具に注意してください。香典袋に文字を書く際は、基本的に毛筆や筆ペンで書きます。ボールペンやサインペンなどで書くのはNGです。
そして、表書きは薄墨で書くのが最適です。これには故人を偲び涙で文字が霞んでしまう、という意味があります。最近は薄墨の筆ペンが売られていますので、もしもの時のために購入しておくのもいいでしょう。
また、香典を出す人の名前は小さめに書いてください。連名の場合は右側に目上の方のお名前を書き、左側にもう一人のお名前を書きます。上下関係がない場合は五十音順で書くとよいでしょう。

香典袋の中袋、包むお札、お香典を持参する際の注意点

通用、香典袋には中袋(内袋)が付いています。中には「不幸が二重に重なる」という考えから中袋のない香典袋もありますが、どちらを使用してもマナー違反ではありません。中袋がある場合は表にお香典の金額を書き、裏には包んだ人の住所と氏名を書きます。
ここでちょっと気をつけたいことがあります。中袋に入れるお香典ですが、新品のお札は不幸の準備を用意していたように思われてしまうので、使用したお札が最適です。綺麗な新札しかない場合は、一度半分に折り目をつけてから入れるといいでしょう。
なお、お香典を持参する際は「袱紗」に包んで弔問するのがマナーです。絶対にしてはいけないのが、香典袋の入っていたビニールに入れて持参すること。大変失礼ですので十分注意してください。

お香典のマナーについて、いかがでしたでしょうか。最近は、お香典を辞退するお葬式も多くなっていますが、その時はご遺族の気持ちを汲んで謹んで辞退するののもマナーの一つです。
突然の葬儀でも慌てないよう参考にしていただければ嬉しいです。

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